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- 【事例つき】ペット専用ランドリーってどうなの?開業のメリット・デメリット
掲載:2023年07月
近年のペットブームにより、コインランドリーでペット用品を洗いたいという利用者が増えてきています。
しかし、一般的にコインランドリーではペット用品を洗うことは禁止されているため、ルールを守らずにコインランドリーでペット用品を洗ってトラブルに発展するケースもあります。
そこで注目されているのが「ペット専用ランドリー」です。この数年で徐々に店舗数が増えてきています。
そんな「ペット専用ランドリー」は一般的なコインランドリーと何が違うのでしょうか?開業のメリット・デメリット、注意点なども含めて解説していきます!
目次
- ペット専用ランドリーの需要
- 近年のペットブーム
- コインランドリーでペット用品を洗ってはいけない理由
- 保健所の指導で禁止されている
- トラブルになるケース
- ペット専用ランドリーとは?
- 開業のモデルケース
- 一般的なコインランドリーとの違い
- 弊社での事例
- ペット専用ランドリーを開業するメリット・デメリット
- メリット
- デメリット
- ペット専用ランドリーを開業する際の注意点
- ペット専用ランドリーの開業もお任せください
コインランドリーの利用者からペット用品を洗いたいという要望は多く、中にはルールを破ってまで洗濯してしまう利用者もいます。
その背景には、
- ペット専用ランドリーがまだまだ少ない
- 家庭用洗濯機ではきれいにならない
- 手洗いするのは面倒
などの理由があると考えられます。
近年のペットブーム
近年、ペットブームにより、ペットを飼育する人が増えてきています。
2021年の全国のペットの飼育頭数は犬と猫の合計で約1605万頭でした。このことから日本人の10人に1人はペットを飼育していることが分かります。
また、新規飼育者飼育頭数でみると2021年は88万6千頭と前年よりも増えていることが分かります。
(出典:2021年(令和3年)全国犬猫飼育実態調査 結果)
新規飼育者飼育頭数
このことから、ペットに関係する需要も高まっていることが予想できます。その需要に応えるサービスの一つが、ペット用品を洗濯・乾燥できるペット専用ランドリーです。
そんなに需要があるなら洗わせてあげてもいいのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、コインランドリーでペット用品を洗うことは禁止されています。その理由はズバリ、衛生的な問題です。
保健所の指導で禁止されている
厚生労働省が出している「コインオペレーションクリーニング営業施設の衛生措置等指導要綱」では、構造設備及び衛生管理並びに利用方法等の周知に関し、営業者が遵守すべき措置等が定められています。
その中でも営業者が遵守すべき事項として、「し尿の付着したおむつ、運動靴、動物の敷物等の洗濯の禁止(専用の洗濯機を設置している場合を除く)」とされており、動物の敷物等がペット用品にあたります。
そのため、マナーではなくルールとして、一般的なコインランドリーでペット用品を洗濯することはできないのです。
トラブルになるケース
とは言っても、ルールを守らず、洗濯をする人もいます。その際にトラブルになるのは下記のようなケースです。
- 次の人の衣類に毛が付着する
- 機械が故障する
利用者からのクレームにも繋がりますし、機械が故障すると修理や買い替えに費用がかかってしまいます。そんなトラブルは避けたいですよね。
そこで検討したいのが「ペット専用ランドリー」です。
先程ご紹介した「コインオペレーションクリーニング営業施設の衛生措置等指導要綱」には、ペット用品の洗濯禁止の後に「専用の洗濯機を設置している場合を除く」という記載があります。
つまり、ペット用品を洗濯するための専用の機械を設置したペット専用ランドリーなら飼い主たちの需要に応えることができるのです。
開業のモデルケース
開業するとしたら、どのような店舗形態になるのでしょうか?
多いのは一般的なコインランドリーとペット専用ランドリーの併設型店舗 です。
店内の一部をガラスや壁などで区切って、孤立した空間にペット専用のコーナーを設けるパターンと、完全に別棟として独立させてつくるパターンがあります。
一般的なコインランドリーとの違い
一般的なコインランドリーとの違いは専用の機械を設置しているという点です。
ペット専用の機械の特徴は下記の通りです。
- 汚れが付いたまま洗うことができる
- ペットにも安心なペット専用洗剤を使って洗うことができる
- 抜け毛やほこりをキャッチする構造になっており、機器トラブルを防げる
これらは一般的なランドリー機器にはない特徴であるため、ペット専用ランドリーをつくる際には専用の機械が必須となります。
弊社での事例
・ホワイトピア名古屋木場店(愛知県)
こちらの店舗は一般的なコインランドリーの店内にガラス張りで区切る形でペット専用ランドリーの空間を作っています。
・Laundry space Washer's(新潟県)
こちらの店舗は同じ建物内に一般的なコインランドリーの空間とペット専用ランドリーの空間を作っています。
入口がわかれており、ペット専用ランドリーの方には犬の写真と「こちらはペット用品専用の洗濯室となります。生活用品のお洗濯は左側の入口となります。」という注意書きをしています。
メリット
メリットの一つに集客の幅が広がるという点があげられるでしょう。
冒頭でもお話しした通り、ペット市場は拡大しており、需要も高まっています。
そのため、一般的なコインランドリーのみ開業していた場合は利用しなかった人もペット専用ランドリーを利用するために訪れる可能性が広がります。
付加価値として他店との差別化を図ることもでき、特にペット飼育世帯が多い地域だと、非常に有効でしょう。
また、衣類を洗うついでにペット用品も洗うというような、ついで利用を促すこともでき、客単価アップを見込めます。
デメリット
デメリットは、ペット用品を洗う専用の洗剤を用意する必要があることや、念入りに清掃しないとトラブルに繋がるなど、一般的なコインランドリーに比べて手間がかかってしまうことでしょう。
冒頭でもお話しした通り、ペット市場は拡大しており、需要も高まっています。
このデメリットは次にお話しする「ペット専用ランドリーを開業する際の注意点」にも大きく関わってきます。
まず、ペット専用ランドリーは一般的なコインランドリーよりもニオイや汚れがつきやすいので、清掃はきちんと行う必要があります。
また、店舗内を区切ってペット専用ランドリーを併設する場合は、ペット特有のニオイが気になる利用者もいるため、トラブルにならないよう同じ店舗でもそれぞれ出入口を分けて造るとよいでしょう。
さらに、ペット用品の専用洗剤も必須です。ペットの皮脂は人間と違い、硬いロウ状の成分が多く含まれているため、人間の衣類と同じ洗剤では綺麗に洗えない可能性があるからです。
これらの注意点を意識することで、誰もが心地よく利用できる便利なお店になることができるでしょう。
いかがでしたか?
ペットブーム及びペット市場の拡大により、ペット専用ランドリーの需要は高まっており、一般的なコインランドリーと併設することで様々な相乗効果が見込めるということがわかりました。
ペット用品を洗える場所ならではの注意点もありますが、ペット飼育世帯が多い地域での開業はメリットを存分に享受できると言えるでしょう。
Fujitakaでは事例の部分でご紹介したように、ペット専用ランドリーの開業実績もございます。
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